10周年おめでとう~ |
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ついに王ドロボウと巻数が並んだ第2期熊倉ワールド。これで一区切りらしく、今後まだ続いていくのかかなり不安なのだが、それはおいといて出たものをかみ締めようと思います。
・この漫画1コマ1コマごとの間に経過している時間が他の漫画より長いような気がする。分かりにくい要因のひとつかも。
第1シリーズ7巻に習い、キール君が色々変化していてカワイイ。今回は前回以上に可哀相な部分を剃られるのがまたカワイイ。
・それにも増して今回のジンガールは殺人級に・・・げふんげふん。スペシウム光線は反則だと思いました。キールとの微笑ましきやり取りはベルモットを思い出す。
・冒頭のシーンで旧6巻のような宗教ネタを期待したのだが違った。ちょっと残念だった。
・何かを失いそれに固執する喪失者がジンの相手である物語に名エピソードが多いが(注1)その中では今回は一枚劣るかな。唐突に感じる街の主の諦めと挑発はアラクを彷彿とさせる・・・ってやっぱ旧6巻みたいな話なのか。
第3期シリーズは王ドロボウのリメイクなんじゃないのかと予想している。
もう人間の主題に関わるモチーフはあらかたやってしまった。(注2)
これだけ画力が上がったんだ、やる価値はあると思う。
・・・というかそんなんでもいいんで続けてほしいんだよ、この漫画をバイブルとしているものとしては。(注3)
注1・・・第7監獄、仮面舞踏会、恋愛税など。そういう意味では今回のラストの科白と前缶のラストの科白は、セットにしてこの漫画の集大成といえるものかもしれない。
注2・・・今までのモチーフを一言で表していくと泥棒、金銭欲、時間、家族、永遠の命、夢、過去、顔?、宗教、色彩というかバートン、過去、身体、食?、恋愛、もう1つの意味の夢、言葉と音楽、装飾・・・。よくこれだけのテーマに手をつけたよなぁ。
注3・・・今の画での旧ジンガールを見たいだけという話もある。
PS・海の大陸NOAHが未公開作品を含めて復刊するらしいよ。