ばらの蕾ねぇ・・・ |
脳内でケーンをほりえもんとか池田大作とかに変換すると物凄い映画だということが分かる。そりゃハリウッド追放されるわ、と大笑いしてしまった。
多分ウェルズはハーディスにある程度のシンパシーを感じていたと思うのよ。トリックスターとしての部分というか大衆の扇動者としての部分かどこかを。(あくまである程度だけど。最初から金持ちなのは幸運なのか~、のくだりがウェルズの本音のような気がした。)
んで、「お前は初心を忘れている、思い出せー」と思いっきり水をぶっ掛けたんだろうな、確かな技術で徹底的に。そりゃ老人は怒りますって。
本気でウェルズが天才だと思ったのは演説のシーン。
あのシーン、ほとんどの観客が影がかかっていて顔が見えない。大衆がケーンの演説に冷めた眼をしているように見えるのよ。
ラジオの火星戦争などトリックで大衆を動かしていた人が、冷静に大衆の冷たさを理解して表現しているのには震えた。