2日目に観にいったはずなんだがなぁ・・・ |
怠惰な人間はこれだから駄目ですよね。
シン・シティ
一言で言ってしまうと、ヘルボーイ+キャシャーンだと思った。
これが新しい手法だって?漫画をまんま映画にするのはキューティーハニーが、背景オールCGはキャシャーンがとっくのとうにやっておるわ。
我々は君たちのいる場所を1年前に通過している!
・・・たった一年前で、しかも映画の出来では惨敗かよ・・・。バキネタやろうとしてもできなかったw
いいところ
・役者選びを間違っていない点
史上最凶のメガネことイライジャ・ウッドをはじめとして、最高の俳優がキャラクターを100%演じている。あんなにカッコイイブルース・ウィルスを見ることになるとは思わなかった。
・色彩
バーのシーンで女性はカラー、男性はモノクロ、と明確に分けられていたところとか、なんて男性蔑視な映画なんだ♪とか思いつつ楽しんだ。実際、アヴァロンといいゼイリブといいシンドラーのリストといい、そういうシーンがある映画大好きだからねぇ。
悪い点
・長い
パルプフィクションでも思ったことなんだけどね。
・やたら多い一人語り
これは明らかに映画という媒体に合ってない。キャシャーンの大演説以上に合ってない。
画面の構図が漫画まんまなのはいいとしても、映画でごちゃごちゃと状況や心情を説明するのは絶対に間違ってる。2時間丸々延々と主人公達の解説がつくので「この映画に付き合わされている気分」になるし、せっかくの映像の切れも目立たなくなってしまう。久保帯人の漫画みたいなのか、原作はw(※)
・リアル路線だかスーパー路線だかはっきりしない
リアル路線にしては何度も車に轢かれても平気とかリアリティが希薄だし、かといって漫画特有の弾けたキャラは数人しか登場しない。ブレイドやリベリオン、キルビルほどアクションに徹しているわけじゃないし、スパイダーマンやヘルボーイ並みのキャラクター描写はエピソードを3つに分けたためにできていない。どちらも標準点は越えているのだけど。
映像表現をとってしまうと中途半端だと言わざるおえないのではないだろうか。どの部分も決して下手ではないのだけど、突き抜けてない。
スタイリッシュとハードボイルドって食い合わせが悪いんじゃないか?
デアデビルより出来がいいのは確実だけどね(※2)
公式サイト
表紙はここのカスタムデスクトップから拝借しています。同じ原作者の「デアデビル」でも悪役を演じたダンカン様をチョイス!彼の愛の戦いは続く!
(※)彼の漫画はやたら回想が挿入されキャラクターが語る。紙の上だと結構効果的なんだけどねぇ。
(※2)原作者は映画化されたデアデビルに絶望したらしい。そりゃ自分の創ったものがあんなんにさせられたら俺も絶望するわw